避妊の種類その２

前回に引き続いて、避妊の種類についてです。
比較的お手軽というか、身体を傷つけることなく、避妊できる方法です。


○　低用量ピル

「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という、２種類の女性ホルモンが混ざったホルモン剤を飲むだけ。

　避妊失敗率は、約0.1～0.8％
　費用は、1シート(1か月分)が2000～3000円くらい

毎日１錠ずつ飲むことで排卵を防ぐ方法です。
ピルは処方箋が必要な薬です。一般の薬局へ行って自分で購入することはできません。お手軽といっても、入手はちょっとメンドウですね。タバコを吸わない健康な女性であれば、10代から40代まで幅広く使えます。

意外なメリットは、避妊効果以外にも利くということ。月経不順・月経痛・PMS・過多月経などの改善が期待できます。デメリットもあります。「毎日飲む」ことを忘れないこと。忘れると避妊になりません。また、飲み初めに吐き気や不正出血などの副作用が出ることもあります。

服用によって、卵巣がんや子宮体がんや不妊のリスクを下げることができるので、若い方にお勧めの避妊法でといえます。


頻度は10万人に5人程度ですが、「血栓症」という副作用の危険もあります。血栓症のリスクがあるのは、喫煙者・肥満の方・40歳以上の方・高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある人など。ピルの服用に処方箋が必要という意味がここにあります。


○　男性用コンドーム

男性ペニスに被せるだけのお手軽避妊法。もっとも一般的な方法です。

　避妊失敗率は、約3～15％
　費用はバラバラ。安価なものからある。

価格も使い方も安くて簡単。しかも、性感染症の予防にもなるという大きなメリットがあります。一方、使用法が間違っていると確実な避妊にはなりません。

クリニックに緊急避妊を求めてくる患者様のほとんどが「コンドームが外れた」「コンドームが破れた」といったトラブルとか。女性にとっては、自分の手で避妊できず、男性まかせの避妊になります。


このブログでは、ピルとコンドーさんの紹介が主になりそう。
想像力を掻き立てて付き合ってください。

タグ：避妊の種類