クラミジアと避妊の関係

今回は、避妊から離れて、時々、性病について触れたいとおもいます。
一番怖いHIV（エイズ）を筆頭に、さまざまな性病がありますが、まずはクラミジアについて。



■　クラミジアと避妊の関係

クラミジアとは、偏性細胞内寄生体という、細胞内でしか増殖しない細菌の一種。


日本人の男性の中で、最も流行しているSTD（性感染症）です。クラミジア感染による尿道炎です。

クラミジアは症状が出にくい病気です。自覚症状の遅い性病とされていて、自分で認識するまでに、相当の時間がかかります。男性女性ともに、症状を感じにくいため、パートナーにうつしてしまう可能体の高いという点で、大変厄介な病気といえます。


男性と女性では、症状に差があります。

・男性

30～50％の人が自覚症状を感じません。
症状は、主に排尿時に痛みや違和感やかゆみが出るケース。また、尿道から白っぽい液体が分泌されたり、まれに発熱をおこします。さらに悪化すると精液に血が混じったりします。治療しないで放置が長いと、炎症が進み、精子ができない身体になってしまう恐れがあります。

潜伏期間は、感染してから1～3週間ほど。女性よりは発見は早いと言われています。


・女性

女性が感染しても、自覚症状が出るのに時間がかかります。しかも、70～80％の感染者にはこれといった症状を感じません。

　オリモノが増える
　下腹部の痛み
　子宮口からの出血
　性行為時の痛み
　
上記が主な症状ですが、よほど悪化しないと自覚症状は見られません。咽頭や肛門などにも感染する恐れがあり、その場合は、発熱や炎症などの症状が起こることがあります。ひどくなると不妊症や子宮外妊娠の原因となってしまう危険があります。

女性は、自覚症状が遅いために、他の人へ感染を広げていく場合も多いようです。妊娠時の検査で発覚するケースも珍しくありません。


■　クラミジアの感染

感染は、性交渉やオーラルセックスと言われます。感染力が弱いため、感染性器への直接接触でしか、うつらないということです。プールやお風呂では、まず、感染しませんが、タオルの共有などは避けたほうがいいでしょう。

セックスのときでも、コンドームを正しく装着することによって、感染の可能性はかなり低くなります。

クラミジアを放置したまま性行為をすると、HIV感染症（エイズ）にかかるリスクが高くなるといわれます。これは、クラミジアだけに限ったことではありません。尿道炎・膣炎などを引き起こすSTDに感染していると、HIVにも感染しやすくなります。


■　治療

クラミジアの治療は、基本的には、抗菌薬を７～１４日間、服用すれば完治するといわれます。ただ、症状を感じない方も多いので、再検査を受けないと、完治の判断ができない事情があります。

必ず、再検査を受けること。陰性と診断を受けるまで、「治った」と自己判断しないことが大切です。

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