妊娠しない可能性がわかるアプリ登場！

■　精子の数で妊娠の可能性がわかる


子供ができないことに悩む夫婦がおこなうのが、不妊検査。

これ、裏を返せば、妊娠する可能性の低さが判明する検査でもあります。
オギノ式と同じですね。元々は妊娠を望む夫婦のために考え出された方法が、望まない・まだ作りたくないカップ理に利用されたわけです。

そうした逆の使い方ができそうな、不妊検査が登場しました。


ところで不妊検査は、女性男性双方にあります。

■　女性用

　超音波検査
　　　子宮・卵巣の状態を確認。子宮筋腫などの病気や排卵の有無もチェック
　ホルモン検査
　　　ホルモンの測定により排卵障害の原因などをチェック
　卵管造影検査
　　　卵管に詰まりがないかなどをチェック
　フーナーテスト
　　　性交後の子宮頸管内の粘液を採取し、精子が頸管内に入っているかをチェック
　AMH（抗ミュラー管ホルモン）
　　　どれくらいの数の卵子が残っているかをチェック

　かかる費用ですが一概にいえません。保険が適用されず自己負担が多いのですが、なかには保険が適用されるものもあります。初診時に問診や超音波検査などの基本的な検査を受けた場合だと、7,000円～1万円程度かかるといわれます。その結果をうけて、より詳しい検査があれば、それぞれ数千円から1万円程度かかります。
　当然ながら、受ける検査が増えるほど費用は上乗せされます。


■　男性用

　精液検査
　　マスターベーションで出した精液を調べます。下記の条件を満たせばセックスでの妊娠が可能となります。

　　　精液量　　　1.5ml以上
　　　pH　　　　　　7.2以上
　　　精子濃度　　1ml中に1,500万個以上
　　　総精子数　　3,900万個以上
　　　精子運動率　　　　32%以上
　　　精子正常形態率　　4%以上
　　　精子生存率　　　　58%以上
　　　白血球数　　　1ml中に100万個以下

　基本的な検査項目であれば保険適用です。その場合の自己負担額は1回当たり300円～1,000円くらい。一方、保険適用外の場合は5,000円～30,000円。ばらつきがありますね。


■　スマホで検査ができる！

ここからが本題ですが、今回の不妊検査は、男性を対象としています。
スマホアプリで男性の精液検査ができるキッドが登場したんです。

「うそでしょ？」

本当です。

　Seem（シーム）キット　と言って絶賛アプリダウンロード可能です。


独協医科大学と米国のイリノイ大学の共同チームが開発したもので、やりかたは非常にカンタン。
少量の精液をスマートフォンで撮影し、器具を使って精子の数を自分で確認するだけです

自宅で気軽に使えますし、基準の数と比べることで男性不妊の早期発見につながると期待されます。

器具はプラスチック製。拡大機能のある直径０・８ミリの球形レンズが組み込まれています。それををスマホのカメラ部分に装着すれば準備ＯＫ。

球形レンズの上に透明のフィルムを敷いた上にスポイトで採取した精液を１滴たらす。約１秒間、動画を撮影し、その画像から精子を数えて、精子濃度を推定します。

まぁ、スマホの前で精子を搾り出す男性がいるわけですが、その姿は想像しないのが優しさです。


ただし、結果の信頼度は１００％ではありません。
研究チームは、男性５０人の精液について、３種類のスマホで撮影した結果と、医療機関で行われる自動解析の結果を比較したそうです。医療機関で自然妊娠が難しいと判定された男性の場合、７５～９１％はスマホでも判定が可能だったとのこと。つまり９～２５％は判明不可です。

妊娠の可能性がないとわかれば、わざわざ避妊する必要もなくなります。
子供の欲しいカップルでなければ、そういう使い方もありだと思うしだいです。


今のところ、キット本体は登場してません。アプリは無料ＤＬですが、本体の価格が気になりますね。
このブログが投稿された後になるはずです。



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